音楽事務所のスタッフの役割
ご依頼いただいた金額すべてが演奏家への支払い額になるわけではありません。
では、音楽事務所のスタッフはイベントや披露宴の本番まで何をしているのでしょうか?
◎特に披露宴やイベントで多くご依頼いただきますタイミング演奏の合図だしをしたり、タイミング演奏のやり方を奏者に教えたりします。
特にクラシックの弦楽器メンバーですと、できる人が少ないので、必ずアテンドが必要になります。しかし、このタイミング演出ができる生演奏が響芸の強みでもあります。音楽を知り、演奏しているメンバーや音響オペレーター経験のあるスタッフしかこなせません。
◎進行表を作ったり、連絡事項をまとめたりする作業をしています。
演奏家にタイミングの指示、進行の流れがわかりやすいように進行表を作ります。
特に総演出のご披露宴の進行表はかるく4時間以上がかかります。そのあとも、リバイスを重ね、変更事項をアップデートし、予備曲、万が一のための対応、曲順、当日打ち合わせで確認すること等多数更新していきます。
◎楽譜を探します
リクエストいただいた曲の楽譜を購入するため探します(これが結構な時間がかかります)
経費との兼ね合いであまり高いものは買えませんし・・・
◎楽譜を作ったり製本したりします
たまにはマスキングテープで可愛らしく楽譜をつなげたり、時間がないときは雑になったりします。これも時間がかかります。カルテット編成になるとこの工作作業と曲順に並べてファイリングするだけで1時間がすぎるときもあります。
奏者が行う場合もあります。
◎耳コピーして楽譜を書きます
これも時間がかかる作業ですし、技術も必要です
奏者が行う場合もあります。
◎楽譜を奏者に送ります
◎音源作成や音源CD作成
◎セットリスト記載、音響ご担当者様への確認事項記載など
◎選曲もします
◎衣装のご提案や選出をします。弊社貸出の場合は会場に送ります。
そのほか書類作成や資料作成などの事務作業があります。
弊社はスタッフが訪問営業する、ということはほぼ無いです。正確にはなるべく現場に出るようにしておりまして、そのような時間がうまくとれずにおります。そのため、営業にはお金がかかっておりません。
また、音楽家は個性豊かで芸術家。音楽家は大学でも社会人マナーを学びませんし、社会に出ることもなく演奏をメインで活躍し、生計を立てているメンバーも多くおります。マネジメントも難しく、勉強の日々であります。
せっかくのイベントで不快な気持ちにならぬようにゲストの皆様やお客様に失礼がないように管理することやフォローすることも仕事の一つです。
演奏家への料金に「上乗せ」と思われるかもしれませんが、演奏家ができないこと(苦手とすること)や演奏家が良い演奏やパフォーマンスに集中できるように二人三脚です。
素敵なイベントになるように本番までにスタッフも全力で取り組んでおります!